Poor Fundamentals

拙いファンダメンタルズ ICP 19/7/2

19/7/2日 RBA は
19/6月までの ICP(商品価格指数)を公表しました。
ICP はオーストラリアの輸出収益と経済活動に大きな影響を与えています。

ICPとは

最新のICP(商品価格指数)には、現在オーストラリアから輸出されている21の主要商品が含まれており、 2011年においては、オーストラリアのコモディティ輸出収益の90%以上を占めています。
ICPは、オーストラリアの商品輸出業者が受け取った価格の適時な指標を提供することを 目的としています。
ICPはラスパイレス指数(加重平均指数)であり、最近の商品価格の変動を加重平均したものであり、 各商品に与えられたウェイトは基準期間における商品輸出総額における重要性を反映しています。
RBAは関連性を維持するために基準期間のウェイトを定期的に更新しています。
さらに、RBAはまた、オーストラリアの輸出市場にとって重要な商品が含まれていること、 およびこれらの商品に使用されている価格指標が 適切であることを確認するために ICP 指数を見直しています。

ICP(商品価格指数)2019年6月

発表日: 2019年7月1日
6月の暫定予測で、5月に0.3%上昇した(改訂)後、 SDRベースで指数が(月平均で)2.1%上昇したことが示されています。
非農業部門および農業部門のサブ指標は今月増加しましたが、 ベースメタル(鉛,鉄,銅,スズ,亜鉛等の卑金属)のサブ指標は減少しました。
豪ドルベースでは、6月の指数は2.3%上昇しました。
過去1年間で、SDRベースで指数は13.0%上昇しました。
これは、鉄鉱石、金、牛肉と子牛の価格の上昇によるものです。 豪ドルベースで、指数は19.4%上昇しました。
以前のリリースと同様に、市場情報に基づいて、 鉄鉱石、原料炭、一般炭およびLNGの輸出価格の暫定推定値を直近数カ月間使用しています。
バルク商品(鉄鉱石、石炭等)の直物価格を使用すると、SDRベースで6月の指数は1.8%上昇し、 過去1年間では12.6%上昇しました。
商品輸出は、オーストラリア経済にとって重要な収入源です。
過去10年間で、商品輸出は平均で総輸出額の55%以上、GDPの11%を占め、 過去10年間の水準を大きく上回っています。
輸出価格の変動は1990年以降の輸出額の伸びの変動の約3/4 に影響しているため、 輸出価格の動向はオーストラリアの輸出収益と経済活動に大きな影響を与える可能性があります。

SDRとは

SDR(Special Drawing Rights)とは
IMF 加盟国の外貨準備資産を補完する手段として IMFが1969年に創設した国際準備資産
SDR の比率は、
• 米ドル …41.73%
• ユーロ …30.93%
• 人民元…10.92%
• 日本円 … 8.33%
• ポンド … 8.09%
とされています。

ICP グラフ

19/7/2日 豪 ICP

https://www.rba.gov.au/statistics/images/commodity-prices.gif から引用

なお、各年月の詳細値は こちらから をクリックすると PC にエクセルがインスト-ルされていれば エクセルファイルを開くことができます。
さて、これを眺めていると、ICP は、 2016年から上昇し続けています。
ピンク上昇ライン参照。
オ-ストラリア経済は上向きになってきたように見えるのですがどう思われますか?
輸出品の価格が上昇するなんて素晴らしいですね。
日本ではちょっと考えられませんね。

RBA WEB SITE

これまで、RBA のサイトを Poor と ぼろくそ に言っていましたが、 19/6/24日改善されました。
政策金利変更日にもアクセスできるようになりました。
やれやれ、嬉しいです。

拙いファンダメンタルズを最後までお読みいただきありがとうございます。


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