中国経済と豪ドル・円レ-ト

中国経済との関係

豪ドル・円 FX を始めるなら知っておかなければならないのが、中国経済。
これが変動すると豪ドル・円レ-トも変動します。
オーストラリアの2015年の輸出入品目と相手国は、
● 輸出品目
  鉄鉱石 22.0%、石炭 16.6%、非貨幣用金 6.3%
○ 輸出相手国
  中国 29.5%、日本 19.3%、韓国 8.0%
● 輸入品目
  自動車 10.5%、原油 8.9%、コンピューター・通信機器 6.4%
○ 輸入相手国
  中国 18.4%、アメリカ 11.5%、日本 7.9%
となっており、中国は最大の輸出入相手国となっています。
すなわち、オーストラリア経済は、中国経済の影響をもろに受けることになります。

中国経済の指標

それでは、中国の経済の動きを知るにはどうしたら良いのでしょうか。
一般には、上海総合指数なるものをみて判断している人が多いようです。
上海総合指数は中国経済の状況を測るバロメーターとして日本の投資家の注目度は高く、 日経平均株価とも一定の連動性が認められています。
では、この上海総合指数を知るにはどうすれば良いのでしょうか。
楽天証券が提供している 上海総合指数 が使いやすいと思います。
ここへ行って、上海総合指数をチェックしてみましょう。

過去の事例

2015年6~8月に豪ドルは大きく下落しました。
これは、中国の経済が大きく悪化したことが原因です。
上海総合指数月足チャートと豪ドル・円レ-ト(円)月足 を上下に表記してみました。


上海総合指数月足チャート

上海総合指数月足チャート     2014年1月~16年9月


豪ドル・円レ-ト(円)月足

豪ドル・円レ-ト(円) 月足        2014年1月~16年9月


確かに6月終わりから8月にかけて豪ドルは大きく下落していますね。
中国経済はあまりポジティブな要素がなく、その経済は再び落ち込むと考える人もいます。
日本経済も少なからず影響を受けます。
よって、上海総合指数はチェックしておきましょう。

中国の人民元

国際通貨基金 (IMF)は 10月1日から加盟国の出資額に応じて割り当てる 仮想通貨「特別引出権 (SDR)」の構成通貨にドル、ユーロ、円、ポンドと並んで人民元を正式に加え、 IMF の主要通貨」としました。
これに先立ち、IMFのラガルド専務理事は 9月30日、記者会見し、 「中国経済が世界の金融システムに融合するうえで重要な一歩だ」とし 「中国が進める金融や為替制度の改革の進展を反映したものだ」と指摘しました。
世界的にも人民元が認められたということになります。
そして「これらの努力の継続は、より強固な国際金融システムをもたらす」として、 さらなる改革を促しました。
一方、中国の中央銀行、中国人民銀行は1日、 「金融改革をさらに深め、金融の開放を拡大する機会とする」との声明を出しています。
構成通貨入りは人民元の国際化を進める中国の悲願でしたが、 中国は金融取引で多くの規制を残していることから、真の主要通貨入りはまだ先との見方もあります。
なお、SDR を活用すると IMF 加盟国は IMF に対し借入れを行うことができ、危機に直面した加盟国は、 仮想の準備通貨である SDR と引き換えに他の加盟国からドル・ポンド・ユーロ・円・元 という 通貨バスケットにある通貨を融通してもらうことができます。

SDR に加えられた人民元

2016/12/21日冬至追加
最近、豪ドル/円が元のレ-トに左右されなくなってきました。
豪は中国との経済関係も強いのでもっと左右されてもよいように思っているのですが・・・・
どうも人民元が SDR に加えられた後、チャイナリスクが影をひそめたことが原因のようです。
IMF の主要通貨になるというのは大切なことなのですね。


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