オーストラリア準備銀行政策金利

Reserve Bank of Australia, RBA

豪ドル・円 FX を始めるなら最初に知っておかなければならないのが、オーストラリア準備銀行。
オーストラリア連邦の中央銀行であり、同国のオーストラリア・ドルのポリマー紙幣唯一の発券銀行である。
本店はシドニーにあります。
実は、オーストラリア・ドルの紙幣の原材料は紙ではなく、合成樹脂。
プラスティック紙幣とも呼ばれます。
1988年に通貨としてオーストラリアで発行されたのが最初です。
同国の技術供与もしくは受託生産によって現在世界20か国以上で流通しています。
ここだけみても、技術大国であることが分かります。
日本人はオーストラリアを資源国、農業畜産国とみている人も多いですが、技術国でもあるのです。

RBA 総裁

オーストラリア準備銀行の総裁は
Dr Philip Lowe
マサチューセッツ工科大学卒
Dr ですから博士課程、研究科には経営大学院があるのでここを修了したものと考えて良いでしょう。
2016年9月20日に就任したばかり、12月ぐらいからは新基軸を打ち出してくるかもしれません。

RBA Web Site

RBA のウェブサイトは
http://www.rba.gov.au/
にあります。
もちろん英語のサイト。
政策金利発表日等はアクセス制限がかかります。
このアクセス制限なかなか解除されません。
1~2週間ぐらいは観えないようです。
でも
RBA 日本語サイト
に行くと日本語版があります。
ただ、残念ながらちょっと違和感があります。
完全な日本語とは言い難い。
日本語ページは、元の場所からセキュリティで保護された接続を使用せずに取得されますので、 英語版がセキュリティ保護されても閲覧することができます。
日本人しか観ないしアクセスがそれほど多くないため閲覧が容易です。
政策金利発表日等はこちらを観た方が良いかもしれません。
英語、日本語、どちらでもよいので是非一度覗いてほしいと思います。

RBA 政策金利

RBA は政策金利を決めています。
オーストラリア経済をコントロ-ルしています。
だから、豪ドル・円 FX を始めるならこの動向に注目する必要があります。
政策金利は注目度が高い重要な指標なので、指標発表時の豪ドル円の変動幅も大きくなります。
特に、事前の予想に反し、利上げや利下げが行われた時には、一瞬で1円以上動くこともあります。
現在(2016.10.1)の政策金利は 1.5%、日本(0.1%) と比べかなり高金利です。

RBA 政策金利発表スケジュール

政策金利発表スケジュールは、
月初め第一火曜日現地時間 14:30 分発表
です。
この解釈が結構難しい。
オーストラリア、シドニ-時間について説明しましょう。
サマータイムがやっかいです、2016~17年は、
サマータイムの開始日時:2016年10月2日(日)2時0分 ~
サマータイムの終了日時:2017年 4月2日(日)3時0分
まで日本との時差+2H、その他冬時間は+1H
となります。
オーストラリアの方が早く、日本の方が遅い。
オーストラリア時間=日本時間+2 or1H
要約すると
夏(日本の冬)は日本との時差は+2H、よって発表時刻は、 日本時間 12時30分
冬(日本の夏)は日本との時差は+1H、よって発表時刻は、 日本時間 13時30分
ということになります。
それでは、2016年11,12月の発表時刻は具体的にいつになるのか。
2016年11月1日(火)現地時間 14:30 分、日本時間12:30 分
2016年12月6日(火)現地時間 14:30 分、日本時間12:30 分
ということになります。
ちなみにオーストラリア北部ケアンズにはサマータイムはありません。
赤道に近く、季節によって昼の長さが余り変化しないのが理由のようです。
もし、日本にもサマータイムが適用されたらどうなってしまうんでしょうか。
日本の東部と西部で適用するしないがありそうですね。
もっとややこしいことになりそうです。

RBA 政策金利の決定

それでは、RBA はどのように政策金利を決めているのでしょうか。
RBA はオーストラリアの金融政策のための適切なターゲットを設定しています。
それが、インフレ目標です。
平均して、2~3 パーセントのインフレ率を達成することを目標としています。
これは、実質コミュニティの経済的意思決定を歪めるに値しない十分に低いインフレ率だとし、 民間部門のインフレ期待の基準として機能するとしています。
これに対し、オーストラリア統計局は7月27日に 2016年第2四半期の消費者物価指数を公表しました。
内容は四半期ベース比では+0.4%(予想+0.4%)、前年比ベースでは+1.0%(同+1.1%)となり、 年率ベースでは更に物価水準を下げています。
2~3%のインフレ率の達成は難しい状況です。
単純に考えれば、現在(2016.10.7)の政策金利 1.5% をさらに切下げると考えるのが普通かもしれません。
しかし、日本はデフレから脱却できていません。
オ-ストラリアの消費者物価指数前年比ベース+1.1%は凄い数字です。
現状は十分、豪ドル安・円高になっていると思うのは私だけでしょうか。

RBA 政策金利が切下がると豪ドル安・円高になるのか

オーストラリア政策金利が切下がると豪ドル安・円高になると教えられました。
本当にそうなのでしょうか。
ひねくれものが本当に正しいか検証してみました。
 オーストラリア政策金利の変化と豪ドル・円の月足を上下に表記してみました。
上段は政策金利(%)、下段は豪ドル・円レ-ト(円)月足です。
為替レ-トは沢山の要因で決まりますので、一概には言えませんが、 2008年12月から日本の政策金利は 0.1% のままですので、ほぼオーストラリア政策金利が切下がると 豪ドル安になると言えます。


オーストラリア政策金利の推移

オーストラリア政策金利の推移   2014年1月~16年9月


豪ドル・円レ-ト(円)月足

豪ドル・円レ-ト(円) 月足        2014年1月~16年9月


これで、オーストラリア準備銀行政策金利についての記述は終わりです。
引き続き、日本銀行政策金利について述べたいと思います。


日本銀行政策金利 に続く

GoDollar に戻る