遅行スパン

遅行スパン PLL-B 位相同期の実際

PLL-B 位相同期をさせたときの実施例を下記に示します。

PLL-B 位相同期例

上記例では、 2018年10月5日~10月12日まで 6日間
の位相同期状況を 2秒おきに表示しています。
初期比較期間は10日間としています。
σ値が最小となる同期比較期間と遅行値は、
日付 比較期間 遅行値 ロック状況
5 (金)  13   40
8 (月)  10   40
9 (火)  10   40 比較期間が
10(水) 11   80 延びていき
11(木) 12   80 ロックがかかる
12(金) 13   80
になっています。
そして、σ値はほぼ 0.3 以下に納まっています。
位相同期ロック状態になると遅行した過去のロ-ソク足に載って変化していきますので安心して見ていられます。
一方、遅行値(ロック位置)が大きく変化する時はアンロック状態と考え、ロック状態になるのを待った方がよいようです。
要するに、
9 日時点では、まもなく上がると見えていたのが、
10日時点では、遅行値が変化して、もう少し待たないと上がらない
と言っています。
このように、遅行スパン PLL-B 位相同期は、今後を教えてくれるチャ-トと言えるように思えます。
実際 15(月)以降は、しばらく横ばいとなりました。

アンロック

PLL-B 位相同期を使ってみると
順調に、偏差σ値が 0.5 以下、同期比較期間が長くなり、
かつ、遅行値(ロック位置)も動かない状況が続く時があります。
これがロック状態です。
こうなると、遅行値だけずらしたロ-ソク足に沿って、価格値が変化していきますので、 安心してみていることができます。
でもこの状況がずっと続くわけではありません。
やがて、ロックがはずれアンロック状態になります。
アンロック状態ではこのチャ-トを信頼することはできませんので注意が必要です。
アンロックとはどのような状態なのか説明します。

  1. 偏差σ値

    偏差σ > 0.5 であればアンロックとみてよいでしょう。
    同期比較期間が 13 以上あり、σ < 0.3 となればロックしているとみてよいでしょう。

  2. 同期比較期間

    同期比較期間が 10 程度ではロックしているとみるのは危険です。
    ただし、安定ロックの前段階としてロックとみた方がよい場合もあります。
    やはり、13 以上でロックしていることが必要です。

  3. 遅行値

    連続して PLL-B での計算結果みていると、遅行値が大きく変化することがあります。
    こんな時はアンロックになていると見た方がよいようです。
    注意しましょう。

  4. アンロックになったら

    アンロックになりそう、なった、と判断したら、PLL-B での判断はあきらめ、他の方法によってトレ-ドを進めます。
    固執してはいけません。


これで、遅行スパン PLL-B 位相同期の実際の説明は完了です。
引き続き、遅行スパン PLL-B 位相同期の実施例 について説明していきます。
長くなりましたのでここで一旦切りたいと思います。


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