豪ドル/円、豪ドル/米ドル レ-ト比較

豪ドル/円、豪ドル/米ドル レ-ト比較概要

豪ドル/円と豪ドル/米ドルのレ-ト比較をしてみたいと思います。
この二つレ-トには相関性があります。
当たり前と言えばそれまでかもしれません。
豪ドル/円と豪ドル/米ドルの動きにどのぐらいの相関性があるか見てみましょう。
簡単に言うと、米ドル/円の動きを排除して、その相関性を見ることになります。
その相関係数は、2017年9月18日現在、3年間の係数計算では、0.64 といわれています。
外貨建てとの通貨比較においては、高いと言ってよいと思います。
豪ドル/米ドルのペアは豪ドル/円のペアよりも世界的な流通量が多いため、きれいなチャートを描きやすく、 相場が素直に動いていくため予測が立てやすく、激しい変動もあまりありません。
比較的大きく動く豪ドル/円を冷静に見るにはよいと思います。

相関係数

相関係数の定義等については こちら を参照してください。
相関係数は -1~+1 の間の値になります。
相関係数について話すときには
「強い正の相関がある」とか
「弱い負の相関がある」という言葉がよく使われます。
「強い正の相関がある」とは
相関係数が 1 に近い値のときを意味しています。
「弱い負の相関がある」というのは
相関係数が 0 に近いけれど負の値のときを意味していて、
「変数xが大きいほど変数yの値が小さい値を取る傾向があるがその傾向は弱い」
と言い換えることができます。
相関の強さをまとめると
 0.0~±0.2 (ほとんど)相関がない
±0.2~±0.4 弱い相関がある
±0.4~±0.7 相関がある
±0.7~±0.9 強い相関がある
±0.9~±1.0 (ほぼ)完全な相関がある
となります。
しかしながら、これは目安のようなものなので、 一概に相関係数だけで判断できない部分もあります。
そのため散布図と見比べることが必要になります。
この散布図をいかに作るかがポイントになります。

豪ドル/円、豪ドル/米ドル の散布図を作成

散布図は
「縦軸、横軸に2項目の量や大きさ等を対応させデータをプロットしたもの」
と定義されています。
今回は、豪ドル/円と豪ドル/米ドル のロ-ソク足を重ねて表示すればよいのではないかと思ってやっていろいろやってみました。

  1. 2つのロ-ソク足を並記

    豪ドル/円と米ドル/円のロ-ソク足を並記するのはとても難しいです。
    あまりにレ-トが違いすぎるからです。
    そもそも桁数が違いすぎます。

  2. 米ドル/円のチャ-トを折線に

    次ぎに考えたのが米ドル/円のチャ-トを折線にすればよいのでは、
    高値、安値、終値の3本の折線にしてみました。
    こうすると、豪ドル/円のロ-ソク足がはっきり見え、米ドル/円の折線チャ-トもきれいに見えるはずなのですが、 これもレ-トの桁数が大きく違っていてうまくいきません。

  3. さらなる改善

    豪ドル/円と米ドル/円の相関係数は、約 0.64 すなわち50本ロ-ソク足があると32本はほとんど同じように動くのですが、 あとの 18本は同じようには動きません。
    肝心なのは、この 18本がどのように動くのか知りたい、そうすれば2つのチャ-トから豪ドル/円の動きを把握できるはず。
    ということでもう少し考えてみました。

相関しない時の動き

豪ドル/円と豪ドル/米ドルの動きが相関しないときお互いはどのように動くのか知りたいですよね。
互いが反対方向に動けば、相手側の高値、あるいは安値に、
上昇速度が相手より速ければ、相手側の高値に、
又、下落速度が相手より速ければ、相手側の安値に、
近づくのではないか、
それならば、豪ドル/米ドルの高値、安値の幅を最適にしたらよいのではないかと考えました。
これからその具体策について説明します。

豪ドル/米ドルを擬似的に豪ドル/円にする

米ドル以外の通貨と、日本円のペアはクロス円といわれます。
よって、豪ドル/円はクロス円です。
現在、基軸通貨は米ドルとなっています。
そのため、米ドル以外の通貨と円を取引する際には、基本的には米ドルを円で購入し、 米ドルでその通貨を購入することになります。
この手間を省くため、それぞれのレートを掛け合わせることでレートを算出します。
数式で表すと、
豪ドル/円 =
 米ドル/円 × AUD/USD(豪ドル/米ドル)
例えば、
1 米ドル = 100 円
1 豪ドル = 80 円
AUD/USD = 0.8 ドル
ならば
豪ドル/円
 = 米ドル/円 × AUD/USD
 = 100 × 0.8
 = 80 円
となります。
よって、豪ドル/米ドルを擬似的に豪ドル/円にする係数として
米ドル/円 = 100
を利用します。

豪ドル/米ドルの高値、安値の幅

豪ドル/米ドルの高値、安値、終値を一律に、描写してしまうと、 豪ドル/円と豪ドル/米ドル/円の動きが相関しないとき、相関性がどのくらいないのかよく分かりません。
そこで、豪ドル/米ドルの補正値を 米ドル/円 = 100 を利用して
豪ドル/米ドル 高値・補正値 =
 豪ドル/米ドル(高値)×100+10.5 円
豪ドル/米ドル 安値・補正値 =
 豪ドル/米ドル(安値)×100+9 円
豪ドル/米ドル 終値・補正値 =
 豪ドル/米ドル(終値)×100+7.5 円
としてみました。
こうすると、豪ドル/円は豪ドル/米ドルの補正値の間を動くことになります。
すなわち、
豪ドル/米ドル 高値・補正値が上値(+1.5α)
豪ドル/米ドル 安値・補正値が下値(-1.5α)
のように振る舞ってくれます。
そして、豪ドル/円はこの上/下値(±1.5αライン)をほぼ突き抜けていかないのです。
さらには、ラインウォ-クを止めてライン変更するときは、豪ドル/米ドル 終値・補正値(0αライン)で一旦休憩します。
これは、少なくとも、私が検証した
2017年2月27日~現在(2017年9月18日)まで
の期間については、正しいと言うことができます。

豪ドル/円-豪ドル/米ドル 比較チャ-ト表示

それでは、豪ドル/円-豪ドル/米ドル 比較チャ-ト3-4月と5-6月分を表示します。
赤線:上値(+1.5α)
豪ドル/米ドル 高値・補正値 =
 豪ドル/米ドル(高値)×100+10.5 円
青線:中心( ±0α)
豪ドル/米ドル 終値・補正値 =
 豪ドル/米ドル(終値)×100+9 円
黒線:下値(-1.5α)
豪ドル/米ドル 安値・補正値 =
 豪ドル/米ドル(安値)×100+7.5 円
としています。

豪ドル/円-豪ドル/米ドル 比較チャ-ト 3-4月

豪ドル/円-豪ドル/米ドル 比較チャ-ト3-4月


豪ドル/円-豪ドル/米ドル 比較チャ-ト 5-6月

豪ドル/円-豪ドル/米ドル 比較チャ-ト5-6月

これで、豪ドル/円、豪ドル/米ドル レ-ト比較 についての記述は終わりです。
引き続き、豪ドル/円、豪ドル/米ドル レ-ト比較 7-10月について述べたいと思います。


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